会社とニュースの拾い物

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ラーメンズ小林賢太郎の引退に思うこと

ラーメンズ小林賢太郎が引退した。

長いこと本公演をやっていないのは知っていたけど、心のどこかでまたいつか本公演をやるんだろうなと思っていた。

もう本公演はない。多分永久に。

Youtubeにあがっている公式の動画がラーメンズのありし日を知る一番近い道だ。

 

個人的に好きな「現代片桐概論」はないけれど、全盛期の本公演の様子が見られる。客先の盛り上がりもすごい。

第15回公演ALICEの「不思議の国のニポン」はラーメンズの絶頂期での最高のコントの一つだと思う。

 

キングオブコントラーメンズのネタは長さが収まらないけど、もしキングオブコントラーメンズが出ていたら、軽く優勝をかっさらうに違いないと思っていたものだ。

ちなみにラーメンズバナナマンと一緒にやっていた時期もあり、そのバナナマンキングオブコントの第一回で実質的な1位を取っている。

 

別に小林賢太郎が死んだわけじゃない。

片桐仁も普通にエレ片でお笑いをやっている。

 

なのにラーメンズの本公演はもうない。

悲しいけどこれが現実だ。

 

アイドルグループを好きな人が、その中で一番推していた人がそのグループを引退すると知った時の気持ちはこんな感じなんだろうか。

もうそのアイドルグループで歌ったり踊ったりするその人を見ることはない。

死んだわけじゃないけど、もう戻ってこないものがある。

 

ラーメンズは新しかった。

ラーメンズと似たようなコントはあるかも知れないが、ラーメンズほど新しいと感じるコントは見たことがない。

新しいだけじゃない、ラーメンズにはインテリジェンスを感じるものがあった。かっこよかったです。

ラーメンズを好きだということが、イケてるお笑いを知っているというようなちょっとスノッブな気持ちになることが出来た。

新しくて知性的なだけじゃない。ラーメンズは圧倒的に面白かった。

 

もし何かの間違いでこの文章を読んでまだラーメンズを知らない人がいたらYoutubeの公式であがっている動画を見て欲しい。

もう10年以上前にやってるコントが今見ても新しいということに驚くと思う。

そして、普通に、すごく、面白い、、はずである。

 

今年はコロナの関連もあって、飲食店をたたむ人や職を失う人など喪失が多い年だったと思う。

芸能人の自殺者も多かった。

それらに比べれば、小林賢太郎の引退は死者もいるわけでもなければ怪我人や破産者が出たわけでもない。

「なんだよそれくらい」なんて人も多いと思う。

でも喪失感や悲しみなんてものは人それぞれである。年末に入るこの時期に入ってきた小林賢太郎引退のニュース、そして必然的にラーメンズの活動がもうないこと。これが今年一番心にこたえたニュースだった。まだ今年終わってないけどこれ以上のBADニュースはないだろう。それくらい。

 

さようならラーメンズ

たくさんの面白いコントをありがとう。

こんな普通の言葉しか出てこないけど、本当に感謝している。

公式の動画時々見て、笑いながら寂しくなります。