良い人なの?悪い人なの?
吉良上野介や明智光秀など、歴史上「悪い人」扱いされていた人物が長い時を経て評価を変えることは多々あります。
吉良上野介は、毎年年末くらいよくやっている赤穂浪士のお話で「田舎を馬鹿にするとんでもなくイヤミな爺さん」というイメージを更新し続けられてしまっています。
しっかり調べると吉良上野介は名君だったようですし、明美光秀も豊臣秀吉などの策略にひっかかって主君である織田信長を殺さざるを得ないようハメられたというのがその真実らしいところがわかってきています。
イメージって怖いですね。
そのほかにも、悪いイメージを持たれてるけど実は、という歴史上の人物はいます。
曹操 → 傑物だった。「三国志演義」で劉備が正義、曹操は悪という描かれ方をしたため、イメージが悪い。
秦の始皇帝 → 最初に中国をまとめた大天才。死んだ後に秦も滅び、漢の武帝になった時に数々の革新的な功績はなかったものとされて焚書坑儒などが悪いイメージとして伝えられ、暴君のように伝わっている。
イメージは後から作られるもの
有名な人物であればあるほどイメージは「作られたもの」なんだと思います。
実際の人物像とイメージがたまたま一緒である場合には、イメージ通りだったねーとなりますが、悪いほうに真逆だった場合はイメージと全然違うという話になります。
歴史の教科書に出てくるぐらい有名な人物であれば、のちの歴史で作られた悪いイメージを晴らしてもらえる機会があるかもしれません。
キングダムは確実に秦の始皇帝のイメージをアップしました。日本だけかも知れないけど。
麒麟がくるを私は見てないのですが、おそらく明智光秀のイメージが良くなったことでしょう。
しかし、現在の芸能人レベルではそのイメージ払拭の機会は得られずにTVから消えてしまうこともありそうです。
最近、倖田來未さんをTVで見る機会はあるでしょうか?アンジャッシュの渡部さんはおそらくTV界からは永久追放になるかと思います。
ベッキーはどうでしょう。次長課長の河本さんもまだTV界に戻りきれていない気がします。
もちろんTVだけが全てではありませんし、生活できないほどの困り具合ではないでしょう。
が、とにかくイメージはよくないままです。
不倫、不適切発言、家族の生活保護受給についての疑惑とそれに関連しての発言などなど、その人物が普段どれだけ善行を積んでいて、どれだけ芸能界に貢献しても、一発アウトをくらってしまいました。犯罪を犯したわけでもないのに。
彼ら、彼女らにはイメージ払拭の機会は与えられないのでしょうか?
考えたのですが。。うーん。。。やっぱりダメそうですね。。
こうしてみると、やっぱり「前科持ち」を見る世間の目は厳しいのがわかります。
イメージとのギャップにより炎上が生まれる
逆に、一発アウトを食らっていない人たちもいます。
政治家の橋下さんやTVで司会をよくやっている宮根さんは、不倫報道があってそれを認めたあとでもそのイメージが悪くなっているようには見えません。隠し子がいることを認めた歌舞伎役者や不倫を認めた落語家などもそうです。
おそらく、世間一般では「この人たちはやってそうだなー」というイメージがあるのでしょう。
こうしてみると、一発アウトかどうかは世間が持つイメージとのズレがどれだけ大きいかによるようです。
元モーニング娘の矢口さん、後藤さんの例は興味深い事例でした。
どちらも不倫騒動で炎上したのですが、後藤さんは矢口さんほどイメージが悪くなっているようにみえません。
私だけでしょうか?
不倫した事実は同じはずなのに違いがあるように見えるのはなぜなのか。
不倫相手が芸能人だとイメージが悪くなる?
矢口さんの場合、結婚していたのも不倫相手も芸能人でした。確か。
一方、後藤さんの場合は結婚相手も不倫相手も一般人です。
これがイメージの違いになったのではないでしょうか?
結婚相手も不倫相手も芸能人→不倫された側もした側も顔を知っているので感情移入しやすい
一般人と結婚した芸能人が一般人相手に不倫しても、顔がわからずイメージしづらい。
また、後藤さんの場合はヤンキー属性が強いイメージもあり、結婚した人もその方面の方と思われます。そのため、不倫原因も「夫のほうに非があるのでは?」ということを想起しやすいかと思います。※一般的なイメージです。ヤンキーの方すみません。
矢口さんの元夫さんは存じ上げないのですが、世間一般に知られる芸能人でイメージも良いのでしょう。
そのため「あの良い夫を裏切った」というイメージがつきやすそうです。
まとめは特にない
徒然書いてきましたが、うまくまとめられません。
まとめる気もあまりないですが、、。
歴史上の人物から芸能人に至るまで、やはり「イメージ」というものは外部から作られるものです。
また、そのイメージは個々人の中で勝手に作られ、それぞれがそれぞれのイメージで他の人間を捉えています。
家族であってもそのイメージが崩れる、変わることはあるのでしょう。
誰が見ても「悪いやつ」や誰に対しても「良い人」という人はあまりいないでしょうし、それぞれがそれぞれの場面で同じ行動を取るわけでもありません。
ただし、他人から見た自分の評価はその「イメージ」でしかありません。
後ほど再評価されるような歴史上の人物でもない限り、良いイメージを持ってもらうことに越したことはありません。
では。