Kutooの運動について
ネットで見かけたkutooという運動について
女性がヒープ・パンプスを強制されることが性差別だとして改善を求める活動がネットで話題になっています。
#kutooというハッシュタグでツイッターで広まっているらしいこの活動、私が男ということもあり実際のところがよくわかっていなかったものもあったので思うところをまとめてみたいと思います。
1.ヒールとパンプスは身体に悪いのか?
よくわかっていなかったのですが、ヒールはわかりやすく足に悪いのですが、パンプスも履き辛いと感じるもののようです。
パンプスについては、ヒールの高さが高いものから(これがハイヒール?)低いものまであり、革靴と同じほぼペッタンコというものもあるようです。
kutoo運動を提唱した女性は、アルバイトしていた葬儀場でヒールの高いパンプスを服務規程で強制されていたようで、kutoo運動で言うパンプスとはある程度ヒールの高さのあるパンプスを指すと思って良いかと思います。
確かにこれは足が痛くなるかも。
では、高さのないパンプスであれば良いのか?と思ったのですが、女性からするとそうではないようです。
「パンプスはヒールが低くても甲が出ていて足が固定されず、つま先が窮屈になるので足が痛い」ということのようです。
また、ちょっと履いて大丈夫というくらいではパンプスの辛さはわからない、パンプスを履いて1日働いてみないとその辛さは分からないというツイートがありました。
まぁ確かに男がパンプスを1日履いて仕事するということはまずないので、“体験していないものは本当の辛さがわからないだろう”論法だと、男にはパンプスの本当の辛さというのはまずわからないと思います。
2.ヒールとパンプスの強制は女性差別なのかドレスコードなのか
kutoo運動の提唱者のロジックは以下かと思います。
ヒール、パンプスは足に悪い→これが女性にのみ強制されるのは性差別である
これだけを見ると、なるほどその通りと思いますし、実際に健康に悪影響があるものが女性にのみ強制されるのであればそれは性別的な差別なのだと思います。
一方、大人社会ではドレスコードというものが存在しており、ヒールはまだしもパンプスはこれの範囲なのではないかという反論もあります。男が会社に履いていく靴は革靴が普通で、ほとんどの会社ではこれは暗黙の了解レベルであるにせよ服務規程だと捉えられているはずです。革靴も蒸れるしスニーカーほど歩きやすくないので、パンプスが多少辛くても革靴と同じくらいのドレスコードというものではないかという反論です。
この反論が成り立つのは、男は革靴強制、女はヒール・パンプス強制 がドレスコードでありその辛さは革靴とパンプスでそれほど変わらないという前提が通った場合です。
3.パンプスの種類と辛さについて
パンプスを履いたことのない私のような男性はその種類もわかっていなかったので調べてみました。
おそらく、今回の話に合わせると以下の4種類に大別できるかと思います。
①ヒールが高い(甲のところに紐あり)
②ヒールが高い(甲のところに紐なし)
③ヒールが低い(甲のところに紐あり)
④ヒールが低い(甲のところに紐なし)
足が楽なのは③だと思います。
甲の部分が開いているのを紐で固定できる形であれば、かなり革靴に近い形で楽になりそうだと思います(これも実際のところは多くの女性に聞いてみないとわかりませんが)。
で、ヒール・パンプスの強制がこの③でも良いということであれば大体問題ないのではないかというのが私なりの結論です。
というか、個人的には冠婚葬祭のスタッフであっても“フォーマル”の定義に沿ったものであればなんでもよいのだと思っていて、それが女性の革靴でもローファーでもいいんじゃないかなー、と思っているのですが、これは世間一般と意識がかなり異なるようです。
いや、もう時代的に女性も革靴・ローファーで良くないですか?もしくはペッタンコの紐ありパンプスでも。
ついでに、男のほうも日本の気候に合わないスーツなんぞという文化はナシにしても良いのでは?良いのでは??と思いました。
以上。